とにかく沼が深すぎる

気づいたら色々な沼にはまっていた

読書の秋 絶対に騙されるミステリー小説

今週のお題「読書の秋」

私は小学生のころから20年近く、ほぼ絶えずなにかしらの本を読んでいる。

特にジャンルにこだわりもないので、

ハリーポッターからセクシー女優の紗倉まなさんが書かれた「最低」までなんでも読む。

面白ければなんでも。

 

 

雑食な私がこれまでで一番衝撃を受けた本を紹介します。

我孫子武丸さんの「殺戮にいたる病」

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東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
猟奇的殺人者の稔、母親の雅子、警察を引退した樋口の3人の視点がいれかわりながら物語は進んでいきます。
読書がすきって人に、これおすすめ!っていっても意外と知らない人が多い本です。私の周りでは。
 
そもそも私も年下の知人男性に、やばいから読んでほしい!と貸してもらいました。
作者のことも全く存じ挙げませんでした。
読んでいくと、まぁ~気持ち悪い(笑)
猟奇的殺人って書いてますけど、性的暴行からの殺人なんですよね。全部。
とにかく胸グソ悪い性的描写やグロテスクなシーンが続く、続く。
稔が自室で独りでいたしてるとことか、ほんとドン引き。
「え、貸してくれた人、大丈夫?もしや文学青年からの性的なお誘い…?これはちょっと私でも無理よ…」とブサイクが訳の分からない勘違いをはじめるレベルに、とにかく気持ち悪い(笑)
 
貸してくれた本人にも「借りた本読んでますけど、気持ち悪すぎるんですけど…」と伝えた。
「もう気持ち悪いとことばしてもいいんで!半分読んだならもう最後だけ読んでくれていいんで、読んでみて下さい!」と、いわれ、
やっぱ熱烈なお誘いだったのか…困ったわねぇ…と壮大な勘違いを繰り広げつつ、どうにか読みすすめる。
ちなみに気持ち悪いところは飛ばしていいといわれても全部気持ち悪いので、仕方がなく全部読んだ。そう、全部読んだ。
 
最後のページを開いた瞬間、絶句。
いや、え、まじ?なに?嘘でしょ?なんで?と、大パニック。
すぐにもう一度読み返して感心の嵐。
すごいよ、我孫子さん!天才だよ!と一人心の中で大絶賛。
これは、人に貸したくなるわ~!!私が変態だと思われてもいいから、このすごさ味わってくれ!!てなるわ!変態だと思ってごめんな!変な勘違いしてごめんな!
 
その後、私も本好きの友人に貸したのだが、もちろん、読んでくれなかった。
勧めづらい内容だが、もう、本当にまんまとしてやられるからぜひ読んでほしい一冊です。