とにかく沼が深すぎる

気づいたら色々な沼にはまっていた

喪女がコロナ禍に交際・同棲・結婚・妊娠・流産した話2

2022年5月、妊娠した。その時で7w2d。

結婚から1年ちょっと。妊活頑張り出してから半年。

ついに!妊娠!!不妊症かと思ってた!安堵!


嬉しいと、まじで子供なんて育てられるのか?という不安が半々でした。


私には生まれつき口唇口蓋裂があります。可愛く表現すれば、犬や猫のように鼻の下から唇にかけてぱっくり割れた状態で生まれてくる先天性の病気です。

3回くらい手術もしたし、とにかくコンプレックスでした。

学生時代、「アヒル口」が流行ったんですよ。板野友美とかね。プリクラ撮る時にアヒル口でポーズみたいなね。

こちとら人中なんてないから何をどうやってもアヒル口ならんわい!と。今ならそう言えるけど多感な頃の私は下を向くばかりですわ。

こんな顔に産んだと親を恨んだこともありました。


自分の子供にも辛い思いをさせるのでは?産まなきゃよかったクソババアって思われるのでは?と初めてエコーでみた4ミリほどの小さな姿にすら心配しました。


旦那は伝えた時は え〜?そっかあー。 と実感なさそうにしてましたが、

2日後には性別もわからないのに職場の同僚と名前を考えていたらしい。

そして候補の名前が姓名判断で全て凶だった。

ペットを飼ったらそう名付けようと思っていた「チロ」を赤ちゃんの仮名にして、

ケータイで妊婦のアプリをダウンロードしたり大きくなってないお腹を撫で回したりしてた。


元々子供好きじゃないし、障害への不安もあるけど

我ながらこんなにも嬉しいのか、と驚くほど日々が幸せだった。あと300日あるのに明日産まれるんかてくらい大切に思えた。


職場への報告は悩んだけど、妊娠発覚の翌週からめちゃくちゃ忙しくなる予定だったので翌日には報告。事務職に移してもらったけど、急遽外国人アルバイトを雇う程の忙しさ。

出来るだけ体力系の仕事は避けつつも、9時出勤でも退勤23時みたいな状態。

ほぼつわりもなかったし、ほぼ座っての作業だったので普段の仕事より疲れは出ていなかった。妊婦は立つな!とパートのおばちゃんに怒られたけど。


異変を感じたのは8wの終わり頃。

なんか、体調よすぎない?朝ごはん食べにくかったのに、普通に戻ってない?胸の張り、なくなった?気のせい?周期的なもの?いやでも胸は大きいままだし、、

なんとなく、嫌な予感。ネットでめちゃめちゃ流産について調べた。もちろんだけど確かなことはわからない。

三ヶ月前から予約してるフォトウエディングを翌週に控え準備やなんやで検診を早めることもできず、不安なまま10wを迎え2度目の検診へ。


7wから全く育ってなかった。むしろエコー写真に書かれた大きさは0.2ミリ縮んでいた。

もしかしたら向きが悪いだけかもしれないので来週もう一度検査してから流産の手術するか決めましょう。と。

会計待ちの待合い室の妊婦たちが恨めしかった。逆恨みやけども。

帰り道は泣きながら自転車で帰った。

旦那にまったく育ってなかったわ。ごめんね。(検診前から流産かもと散々くよくよしていたことを知っている)とLINEすると仕事中なのに電話がかかってきて第一声、

「まあ、よかったやん」

は!?え!?よかっただと!?

大きくなってないだけで生きていると思っていた夫。わかるやろ。

お腹の中で死んでるの!!大きくなってないの!!と泣きながら喚く私。


夕方まで1人で泣いて、買い物行って夜は泣かずに夫を迎えよう。おちつくために孤狼の血観よう。

と、役所広司に見惚れだした所で夫から、

心配だから帰るわ。と。

いや、帰ってこんでええんや。1人にさせてくれっていうてるやん。

はあ〜となったとこで義母から大丈夫か?と電話がかかってくる。

え?夫、義母にいうた?それとも妊娠の体調は大丈夫?ていう世間話?わからんので、

は、はぁ〜。としかいえず。

最終的に義母も家に来て、「小さいまま生まれても大変やしな。な!」といわれ私が泣き出して義母帰るという惨事に。


そして夫はとにかく泣くなと言う。泣くと困るという考え方の夫。

からしたら、お前悲しくないのかよ?て感じ。今日くらい泣かせてくれや、と。

ネットで事前に調べたことで、自然の摂理のようなもんで誰が悪いわけでもないことは理解していた。

でもあんなに喜んだ命とひと月でサヨナラなんやからちょっとくらい泣かせろよて思った。


翌朝には夫の言う通り、泣いても意味はないしチロもそんなことを望んで生まれたわけではないだろうし、言い方難しいけど一つの経験として前を向いて生活しようって思えたけど。そこは感謝している。


翌日、妊娠に伴い生まれつきの持病である心室中隔欠損の診察をする為に専門病院を予約してたのでもう妊娠してないけど受診しにいく。続く。