次に来るのは○○男子
「草食系男子」という言葉以降、○○男子、○○系という言葉をよく耳にする。
カープ女子とか、ロールキャベツ男子とか。
私は7年前から、これは絶対すごい需要が隠れていると思う○○男子がある。
20歳の時、某レンタルDVDショップでバイトしていた。
レジに立って、「暇やな~~~~」とアホ面でディスクを拭いていると、
少し先に私の母校の制服を着た中学生男子2人が立って興奮気味に話しているのが聞こえた。
中学生1「え、やっぱりお前も興味あった!?」
中学生2「いやぁ、まぁな。でもなんか恥ずかしいやん?」
中学生1「いや、わかるで!でも、やっぱみたいよな!」
中学生2「う~ん、まぁ、そうやなぁ~、みてもいいかな~。」
もう絶対AVの話してるやん。
学ランのクソガキにはレンタルできねぇよ。
ていうか制服で18禁コーナー入ろうとしてるのか?逆に猛者かよ。
なにこれ、私が注意せなあかんのか?中学生を優しく諭さなあかんのか?なにそれ、逆に楽しそう。
と、思っていると、中学生1がこういった。
「よし!行こうぜ!ジブリコーナー!」
も、萌え~~~~~!!
こっぱずかしそうに、きゃっきゃしながらジブリコーナーに行く話してたんか!!
なんて可愛いんだ!!なんてピュア!!
それにひきかえ、AVだと決めつける私の心はなんて薄汚いんだ!!
私はレジカウンターで崩れ落ちた。
そのあと、二人で照れ臭そうに「崖の上のポニョ」をレジに持ってきた、
ジブリ男子たちをぎゅっと抱きしめたかった・・・。
立派な犯罪なので、止まりました。しかし、可愛すぎた。
ということがあってから私はずっと「ジブリ男子」を激推ししてる。
去年か一昨年、ついに「サンリオ男子」は公式ででましたけどね。
でもサンリオ好きな男子なんて現実にいたら、シンプルにキモイじゃないですか。
「行こうぜ!サンリオコーナー!」だったら私、全然萌えないです。むしろ無理。
物語の構成、可愛すぎないキャラデザ。ジブリはその辺が絶妙なのである。
まぁ、私はアンチジブリなんですけどね。なんなんですか、あのわざとらしい涙。
泣けるらしいって聞いてハンカチ握りしめて観に行った、かぐや姫。「え、どういう概念で生きてるの?」と疑問しか浮かばなかったわ。
あまり言うと非国民と責められるのでやめますが、
そんなアンチジブリの非国民でもときめく、ジブリ男子。すごすぎない?
その後、もう一回だけジブリ男子をみたことがある。
おなじく、バイト中。
25歳くらいのひげを生やしたお兄さんに恥ずかしそうに、
「あの~・・・借りぐらしのアリエッティってどこですか・・・?照」
と聞かれた。
ひげとアリエッティのギャップ…!そして、そのはにかみ笑顔!キュート!ユーアーソーキュート!!
ときめきのあまり、
「はい!こちらでございます!!」とお兄さんの目の前にあったアリエッティを全力で案内させていただいた。
申し訳ないことをしたと思うし、お兄さんは間違いなく私のことを不審者だと思っただろう。
ということで全国の女性諸君は、意味もなくレンタルショップのジブリコーナーをうろついて、ジブリ男子に遭遇してほしい。萌え死ぬから。