レンタルショップ店員あるある(だと思う)
私は三年間、レンタルビデオショップ店でバイトしていた。
アマプラ、Hulu、Netflixなど今や家で映画もアニメも見放題のこの時代になぜレンタルショップが潰れないか、疑問に思われている方は多いのではないだろうか。
私はアダルトビデオの存在だと思う。店の場所がらもあったと思うが、うちの店のレンタルは断トツにAVが多かった。
アダルトだってネットで見れるじゃないかと思った、そこのあなた。
おっさん達はネットについていけないのだ。誰よりもエロを欲しているが、誰よりもついていけないのだ。その結果、18禁の暖簾をくぐり最高の一本を求めてレンタルショップを訪れる。
「どこからそんな性欲が?」というようなオジさんが10本まとめて借りていくのなんてザラだ。
よくAVは普通の映画に挟んでカモフラージュしてレンタルする、みたいなテクニックきくがそんな恥じらいのあるお客様はごくわずかだ。
ある日、バイト先にかかってきた電話に出た。
客「あのー、DVD探してるんですけど。」
私「はい、お調べいたします。」
客「アマツカモエさんが出てる作品探してるんですけど。」
アマツカモエ?知らんな。売れないグラドルがでてるB級映画とかかな?
当時の私はピュアだったのだ。今ならわかる。セクシー女優だと。
『アマツカモエ』で検索するとヌレヌレとかペロペロとかいうタイトルがずらっとでてきて、さすがに私もお察し。
私「あー、ありますよ。たくさん。」
客「1番新しい作品の名前って何ですか?」
え?ここで読み上げろと?普通のお客さんも同僚もいるこのレジカウンターで?
まあ仕方ない。これも仕事だ。
私「えー、テンシもえがいっぱいご奉仕♡ですね。」
(まさかアマツカと読むとは思わず、その後も全てテンシと読み続けた)
客「んー、その前は?」
まだ読ませるか…次は…お○○こ くぱぁ…
こ、これはさすがに…くぱぁ…
店員としてはよくないだろうが、なんせピュアだったのだ。言えなかったので、その前のタイトルを読み上げた
私「えー、天使もえが女子高生!はちゃめちゃヤリまくり。ですね。」
客「その前は?」
私「3Pでずっこんばっこん」
客「その前は?」
なんとそのあと5ラリーほどつづいた。
私はなにをしてるんだ?なんのバイトだ、これ?
客「んー、お○○こくぱぁってないですか?」
それかーい!タイトル知ってるんなら先に言えよ!そういうプレイか?電話で卑猥な言葉を言わせるプレイを楽しんでいたのか?
しかし、もう私の方が崩壊してて大声でこう言った。
「あ、すみません!見落としてました!ありますね!天使もえのお○○こくぱぁ!」
客「あ、あるんですね!借りに行きます!ありがとうございました〜」
その後、同僚に「今電話でくぱぁって言いました?」と問い詰められたことは言うまでもない。
同僚曰く、みんなそういうのはお店に来てご自身で探してくださいって対応してますよ!
…早く言え…